値下げ交渉といっても、ただ「下げて下げて」じゃ交渉になりませんよね。理由を考えてみましょう。


値下げ交渉の理由が大切

他のページで述べたように、「他が安いから」とか「永年住んでて古くなったから」っていう値下げ交渉理由は、まあ気持ちは分かりますが、相手となる大家さんの立場からすると、ちょっと弱いです。これだけじゃあ値下げを断られる可能性も高い。


そこで、交渉理由にもう少しだけヒネリを加えてみましょう。
大家さんの心に訴えかけ、大家さんとの良好な関係を壊さずに交渉をすすめる理由をお勧めします。
それは「あなたが家賃を下げてもらいたい個人的な理由」をしっかりと伝えることです。簡単ですよね?

値下げ交渉はストーリーを売れ!

今まで決められた金額の家賃支払い続けていたをあなたが、このたびやむを得ず値下げ交渉を切り出すに至った、あなただけの個人的な理由を探しましょう。「隣が安い」、とか「ここは古い」とかじゃない、あなただけの個人的な理由を。

で、理由はね、できるだけ具体的に用意しましょうね。

  • 「ここ数年、会社(仕事)の業績も悪化していて、住宅手当や残業手当は全部カットされてしまって」
  • 「このマンションは子供の小学校に近いし気に入ってるので、できればあと3年は引っ越したくないんです」
  • 「なんとか家計をやりくりして、妻もパートに出て生活を維持しているけど、もう貯金も残り少ないし」
  • 「もっと家賃の安いところに引っ越さなきゃいけないかと思うと残念で・・・。あと少しだけここの家賃が安ければ・・・」

  • ご自分の置かれた経済的・家庭的環境をしっかり見つめ直して、プライドを捨てて、納得してもらえる理由を考えておきましょう。

    嘘をついてはいけない

    注意する点として、ここで嘘の理由をついてはいけませんよ。


    以前私の関わったケースです。
    ある賃貸マンションで、住人さんの奥さんから
    「主人がオンナ作って私に給料渡さない上にリストラされそうで」
    「さらに私が家計を支えようと思って始めた布団の訪問販売のアルバイトで、研修名目で50万円もする羽毛布団をローンで買わされちゃって」
    「このままだと離婚秒読み・自己破産寸前で生活が不安定だから、とりあえず今すぐ家賃下げてちょうだいっ、お願いしますぅ!!」
    「あ、ところで布団の話は主人に内緒だから、絶対に言わないでね」
    と、猛烈なストーリーの家賃交渉を持ちかけられたことがありました。


    でもすぐにこの人(奥さん)の話は全部嘘の作り話だったことがバレて、結局この家族は夜逃げ同然で退居していきました。


    嘘は印象が悪くなるだけだから、絶対にやめてくださいね。

    自分勝手な理由もいけない

    あと、自分勝手な理由やトークも最悪ですよ。ご用心ください。


    「値下げ交渉の理由? えーと・・・、そりゃあ収入がちょっと減ったんでね」
    「俺も本当はこんなこと言いたくないんだよ!え?いくら減ったかって!?何で他人のアンタにそんな個人的なこと教えなきゃいけないの!?」
    「いいからとっとと家賃下げろよ、もう払わないぞっ!!」(逆ギレパターン)


    「家賃下げて浮いたお金で旅行に行きたいのよね。今年は海外旅行ハワイに行きたいし」
    「他にも色々と我慢しててぇ。ホント、不景気ってイヤよネェ。」(贅沢丸出し)


    「先月車買い替えたところだし、他にもローンの支払い増えちゃって大変なんでぇ」(無計画)


    当たり前ですけれど、こんな理由全部ダメですからね。
    こんな理由では、大家さんにも管理会社さんにも相手にしてもらえません。


    でもね、ホントにいたんですよ、こんな人たち。笑


    もちろん脅すのも絶対にダメね。
    「値下げしてくれなきゃ こんなマンションすぐに出て行ってやる!!」 だと、
    「じゃあ今すぐ出て行けば?」で終わります。

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