「現状」回復ではない。「原状」回復です。ご用心。




ある事情によってもたらされた現在の状態を、本来の状態に戻すこと。例えば契約を解除した場合、契約締結以前の状態に回復すること。

不動産、特に賃貸住宅の賃貸借契約においては、入居者が契約終了時に賃貸借物件に付けていた家具や備品を取り外し、借りたときと同じ何もない状態に戻すことをいう。
「原状回復ガイドライン」が浸透しつつあるものの、原状回復を巡るトラブルは相変わらず多い。トラブルを回避するために入居前の証拠写真を撮影しておくなどして予防することが大切。

  • 壁紙を破いちゃいけません。
  • 壁や建具に落書きしたり色塗ってはいけません。
  • 壁に穴を開けてもいけません。まあ壁の穴なら壁紙張り替えりゃ隠せます。けど建具や柱に穴あけたら元に戻せませんよ。わかるでしょ。
  • 日々敷居を踏んだり敷居の上に掃除ゴロゴロ走らせていると敷居が削れて形が変わっちゃいますよ。
  • 「タバコは嗜好品だろ?これって自然損耗だろ?」っていえいえあなたへビースモーカーですね。あんなに白かった壁紙が真っ茶色ですベトベトです不自然に損耗していますよ。
  • 襖や障子を「使わなかったから」って粗大ゴミで捨てちゃいけません。返してください。
  • 備え付けエアコンのリモコンを引越し先に持っていっちゃいけません。もちろんエアコン外して持っていっちゃいけません。返してください。
  • キッチンに浄水器やらディスポーザー(生ゴミ粉砕機)やら勝手に取り付けておいて、取り外すの面倒だからって「残しておいてあげるからお金ちょうだい」なんて無茶苦茶言っちゃいけません。即刻取り外して原状に戻してください。


  • 全部元に戻してくださいよ、原状回復なんだから。
    「オレ知らない。入居した時からこんな状態だった」って開き直らないで下さい。無理ですから。


    退居時の原状回復トラブルを回避するために入居前の証拠写真を撮影しておくなどして予防することが大切。
    入居者も、そして管理会社も。

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